2017年4月27日木曜日

4月25日 営巣地の林内に戻ったハヤブサ





2017年4月25日 晴のち雨 
 なんだかんだと19日ぶりの撮影となってしまった。前夜のうちに装備を準備し10:30には寝床に着いたせいもあって、日の出には1時間も早い3:34に目覚めた。小さなバナナを2本食べて4:37に家を出る。当然バスはないので、ソレルの重い防寒靴を履いて歩いて行く。途中のコンビニで2食分買う。
 5:38 登山途中ミサゴの営巣地を確認すると番でとまっていた。


5:51 山頂に辿りつき大きな岩を確認するとトドが1頭だけ寝そべっていた。


 撮影地点には6時に到着した。インナーダウンの上にアルパインパンツを履き、ダウンを着て準備を整える。
 朝方はウソがはかなくも美しい声で鳴いている。シジュウカラの群れが枝をつたって頻繁に北えと過ぎていく。時折、美しいオリーブ色をしたメジロも3羽ほどの群れで過ぎていく。ヒヨドリも甲高い声で鳴きながら姿を見せる。
 7:49 崖下の海上をミサゴが飛ぶ。


 天気は良く風もなく穏やかだったが、風が吹きすさぶようなって寒くなってきた。白金カイロに火を入れてきて良かった。しばらくして風は止み、気温も上がり、横になったりしてくつろいでいた。上下のダウンを脱いでも暑いぐらいだ。日中、イワツバメは数十羽と数を増していた。イソヒヨドリが岩場に姿を見せたがすぐに逃げた。
 ハヤブサは一向に現れず、シャッターチャンスは全くない。7時間たった1時を過ぎたころ、さすがにあきらめかけて帰る時間を考えていたが、颯爽とハヤブサがやって来た。


13:20 営巣地付近の枝にとまった。木に止まるハヤブサを撮るのは初めてだ。大きさからも雄だろう。雌は抱卵に入っていると思われる。50秒程で飛び去った。
 突然、「ビュー」という激しく風を切る音がしたかと思うと、カラスを追い払っていた。ここをテリトリーとするハシブトガラスの番だ。30mはあるにもかかわらず、これほど強い風切り音をこれまで聞いたことがない。その後もたびたび見られた。



その後、ミサゴも何度か姿を見せるようになった。



 予報どおりくもりだし3:15に撤収。すぐに雨が降り出し、ザックにレインカバーをかけて、高台の方に下山した。道沿いにいくつもカタクリが咲いていた。



 木本のナニワズも2,3株見られた。


 高台からはアザラシもトドもいな確認できなかった。初冬には居たという事だったので早々に北に向かったのかもしれない。今年はアザラシを見る事ができなかった。
 4:10のバスで帰宅。用意した防寒グローブは使わずじまいだった。

その他の主な確認種:コゲラ、アカゲラ、ハシブトガラ

2017年4月13日木曜日

4月6日 AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR レンズ デビュー

 ニコンのキャッシュバックキャンペーンが3月末まで延長になったことで、いつかは買おうと決めていた300mmF4レンズと1.4倍のテレコンバーターを前倒しで購入した。
 同型のレンズでは他社より格段に軽い755gの軽量コンパクト化を実現した。ちなみにキャノンよりも435グラムも軽い。なんとフードを付けたままでもザックに横向きで詰められる。
 2万円の返金により、自然故障・物損の保険料込みで23万円ほどで、金銭的には非常に厳しくなったが、どうせ買うなら今でしょ、と勝負にでた。
 

2017年4月6日 朝のうち晴のち曇

 予報では午前中は晴であったこともあり、思い切って撮影に出ることにした。ザックに新しいレンズを詰め、朝食を食べずに7時過ぎに家を出た。コンビニで朝と昼の食事を買い朝1番のバスに乗る。
 7:56 高台から入り江を見渡したがアザラシはいない。大きな岩にはもうトドはいなかったが、岩の一角に夏鳥のウミネコがオオセグロカモメやウミウに混じって群れを成していた。



 ハヤブサを求めて山頂を目指す。さすがに空腹では力も出ないので、登り口でおにぎりを1つだけ食す。途中、シマエナガが見られゴジュウカラが鳴いていた。
9:05 前回と同じ場所で待機する。西側の小さな岩にもトドは見られない。すべて北に帰ったのだろう。代わりにウミウが陣取っている。
 早速、サーモスに入れたコーヒーで一服しようとしたが、ザックのサイドポケットに入れたはずなのに見当たらない。転んだ際に落としたようだ。一気にテンションが下がった。



 13:53 何やら聞き覚えのある声だと思ったら夏鳥のイワツバメが2,3羽上空を飛んでいる。例年よりも随分と早い印象だ。


 意中のハヤブサは全くでない。エゾライチョウがしきりに鳴いているのだが姿が見えない。余りに暇なので足跡を辿って転んだ場所までサーモスを探しに行ったら、幸運にも見つかった。
 15:06 撤収しようとした矢先にオジロワシの羽色も斑な若い固体が、東から西へと飛び去り森へ入ったようだ。
もう北へ帰ったと思っていたが、4月のこの時期まで海ワシを確認したのは初めてだろう。



15:41 西側の尾根から下山していると、左手の林内からエゾライチョウの声が聞こえる、鳴いている方向に歩をすすめるが、枝に紛れて中々見つからない。望遠レンズを向けると雄鳥だった。南に伸びた小高い尾根をはさんで雌鳥と鳴き交わしているようだ。この辺で営巣するのだろうか。



15:12 ミサゴが今年も南から営巣地へと戻ってきた。


 峠まで下りると、トドのような轟きが聞こえた。まだ居残っているのかもしれない。昨年はゴールデンウィークまでいたのでありえなくはない。
 そのまま下山しタイミングよく来たバスに乗り込んで帰宅した。

2017年4月10日月曜日

3月29日 待っていたハヤブサ

2017年3月29日 晴  



5:20起床 朝食後に外出。コンビニで昼食を買いバスに乗車。
8:52 高台から入り江を確認したがアザラシはいない。シノリガモの群れが見られた。




 北側の大きな岩には既にトドはいなかったが、手前に1頭泳いでいた。


 ここから山頂に向かう。和かんじきを用意してきたがなくても登ることができた。ハヤブサが交尾する岩に着いたが、昨年同様、既に他のカメラマンが構えていたため、その下の別の岩に降りることにした。
 10:38 崖下を見下ろすとトドが1頭泳いでいる。


 西の小さな岩にはトドがあがっていた。


10:58 ソレルの防寒ブーツにカイロを入れ、綿入りのパンツとダウンジャケットを着込んだ。サーモスに入れたコーヒーをチタンのマグカップに注いで一息ついていると、いつの間にか眼前の岩にハヤブサがとまっている。大きさから雄と思われる。10分余りして飛び去った。


11:28 崖下の岩を何度か飛び交う。


12:35 先ほどのカメラマンがまだいるのか確認しようと思い、先ほどハヤブサがとまった岩の手前まで降りたところ、頭上でけたたましくハヤブサが鳴いた。しかしハヤブサの姿はどこにもない。眼前の岩をよく見たら、なんと7メートル程のところにハヤブサが顔を覗かせていた。


 尻を着けたままそろそろと右に移動しながら静音シャッターを切る。30分余りで飛び去る。おそらく先ほどとまった個体と同じだろう。


15:20 西の小さな岩のトドはいなくなっていた。
15:50 撤収。西側を下山し、丁度来たバスに駆け込んで帰宅する。